全国数千人の競争勝ち抜きCA内定 沖国大生が大切にした「自然体」
全国数千人の競争勝ち抜きCA内定 沖国大生が大切にした「自然体」

航空大手の客室乗務員(CA)に内定した沖縄国際大学英米言語文化学科4年の金城美希さん(22)。採用倍率が100倍に上ることもある狭き門を、大学のキャリア支援課の助言を生かし、「自然体」の面接で突破した。

「挑戦」をスローガンに掲げる企業へ

「憧れの職業なので、とてもうれしいです」と金城さん。志望した企業は「挑戦」をスローガンに掲げており、明るく前向きな姿勢で取り組んだことが良かったのかもしれないと振り返る。

就活を始めた頃は自分の強みが分からず悩んだが、大学のキャリア支援課のキャリアコンサルタントや友人たちから「周囲を元気にする明るさ」が売りとアドバイスを受けたことで、納得して試験に臨めたという。中国に1年間留学していたため、同級生たちがすでに就活を終えており、多くの情報を聞けたのも良かったと話す。

面接対策に全力、SPIは反省

採用試験はエントリーシート(ES)による書類選考に始まり、1次面接、AI(人工知能)面接、最終面接だった。面接は本社のある東京で行われ、その間にオンラインで筆記のSPIを受けた。

「SPIはほとんど勉強していませんでした」と金城さん。接客サービスのCAは、人柄や話し方、表情、醸し出す雰囲気といった受験生そのものを評価すると聞いていたため、面接対策に全力を尽くしたという。ただ、SPI試験後はとても心配したため、「最低限の勉強はしておくべきだったと反省しています」と話す。

キャリア支援課では5回ほど模擬面接を受けた。「かしこまると言葉に詰まったり、変な言い回しになったりしてテンパってしまうので、いつも通りの自然体で受け答えした方がよい」とキャリアコンサルから助言をもらい、そのように心がけた。

数千人の受験生との出会い

試験会場では受験生の多さに驚き、本当に受かるのかと不安にもなったが、「一緒に受験する仲間なんだ」という意識が芽生え、待ち時間に積極的に話しかけるようにした。全国から集まる学生たちと情報交換したり、緊張をほぐしたりと、今振り返れば貴重な経験ができたと語る。語学だけでなく、介助や手話の資格を持っている学生が多く、県外の意識の高さに驚いたという。

面接では本番直前までとても緊張していたが、「この面接で落ちたら、面接官とももう会うことはない。どんなことも恥ずかしくない」と吹っ切り、自分をさらけ出す勢いで受けた。「思いのほか楽しめたと思います」と振り返る。書類選考で落ちることもある中、面接を受けられるだけでも素晴らしい機会と考えるようにもしていた。

印象に残った質問と就活生へのアドバイス

ESのガクチカ(学生時代に力を入れたこと)には、リゾートホテルでのアルバイトを書いた。「中国留学だけでは弱いと思ったので」と説明する。留学よりもアルバイトについての質問が多かったのが印象的で、「面接官にとって、私が働く姿をイメージしやすかったのでしょうか」と推測する。

ホテルには日本人だけでなく多くの国から宿泊客が訪れる。「国籍によって対応を変えているか」との質問には、中国からの客は子どもを大切にしている人が多いので、水鉄砲や花火などのグッズ売り場やアクティビティを紹介すると喜ばれたと具体例を交えて紹介した。実際の経験を基に自分の考えや行動を紹介したことで、仕事への向き合い方が伝わったと感じている。

AI面接については「表情が乏しく、対話をしている感じがしませんでした。表情から回答への反応を探ることもできず、手応えも感じにくかった」と話す。

これから就活する学生へのアドバイスとして、就活の基本は自己分析だが、始めたばかりでは何が強みなのか見当もつかず悩むとしながらも、「人それぞれに必ず強みがあります。派手じゃない小さなエピソードでもよく、自分らしさを表現できればよいと思います」と語る。自分の過去を書き出して思考を整理する「自分史」を頑張ってほしいと呼びかけた。