脳梗塞で失語症を患いながら職場復帰したアナウンサーの体験をきっかけに、国家資格の「言語聴覚士」が注目を集めている。言語聴覚士は言語障がいや聴覚障がい、発達の遅れなどによるコミュニケーションの問題を改善する「話す」「聞く」「食べる」のスペシャリストだ。
ニーズ増えるも県内では不足
県内では有資格者が不足しており、その担い手として社会人にも期待が寄せられている。國吉花凜さん(右)の言語訓練をサポートする言語聴覚士の宮城やよいさんは、カードを使って絵と言葉を結び付ける訓練を行うなど、専門的な支援を提供している。
言語聴覚士は、脳卒中や事故による後遺症、発達障害など、さまざまな原因で生じるコミュニケーションの問題に対応する。高齢化の進展や障害者支援の充実に伴い、そのニーズは年々高まっている。
社会人にも門戸
一方で、資格取得には専門の養成課程を修了する必要があり、時間と費用がかかることから、有資格者の絶対数が不足している。県内の医療・福祉現場からは、即戦力となる人材の育成が求められている。
こうした状況を受け、養成機関では社会人向けのコースを設けるなど、幅広い層に門戸を開く動きも出ている。言語聴覚士は、今後さらに重要性が増す職業として注目されている。