県無形文化財保持者12人が指導、世界49カ国から空手家集う 沖縄世界大会セミナー
県無形文化財保持者12人指導 沖縄世界大会セミナー

第3回沖縄世界空手大会のセミナーが1日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで開かれた。講師18人のうち12人を県指定無形文化財保持者が占める豪華な顔ぶれが、世界49の国と地域から集まった空手家ら約3000人を指導した。

県無形文化財保持者が指導

県指定無形文化財保持者で沖縄空手道連盟の新城清秀会長(上地流範士十段)は、参加者の多くが発祥の地に集い稽古することに意義を感じていると述べ、「空手だけでなく人材交流も進み、空手を通して『和』が生まれるきっかけになっている。誇りに思うと同時に、恒久平和を願い『心技体』の空手の精神を広く世界に発信していきたい」とさらなる継承発展に期待を寄せた。

セミナーは那覇手系の剛柔流、首里手・泊手系の小林流(松林流、少林寺流)、上地流、古武道の沖縄主要4流派の高段者が講師を務めた。流派を越えて受講が可能で、参加者は前回大会の300人から延べ約500人に増加する盛況ぶりだった。ヨーロッパや北・中・南米、アジアなどから6歳から75歳までが参加。昨今、空手人気が上昇しているインドからの参加者の多さが目立った。

インドで広がる沖縄空手

インドで道場を持ち、今大会に50人の門下生と共に参加した男性は「伝統を敬う国民性と健康志向などから、インドで沖縄空手は人気だ。公立学校や30以上のインターナショナルスクールで、空手を授業に取り入れている」と話す。男性によると、インドで小林流小林館は最大級の一つで、約200の道場で5万人以上の門下生が稽古しているという。日本の空手人口が横ばいなのに対し、インドでは増加傾向にある。

ロシアから参加した男児(10)は「沖縄で稽古した経験は自分の誇りになる。稽古を続け、黒帯、そして十段になれるよう、最後まで上り詰めたい」と情熱を語った。

「沖縄の宝」として継承

講師に立った県指定無形文化財保持者の平良慶孝さん(松林流範士十段)は「受講生は一言も聞き漏らさぬよう熱心に稽古に励んでいた。世界が注目する空手はすばらしい財産。先人たちが残した『沖縄の宝』だ」と述べた。