沖縄で生まれ育ち、経営者として働く宮里早香氏(薬正堂社長)は、この島の魅力とともに、日々の暮らしの中で感じるさまざまな困りごとについて語った。子育てや介護、仕事、地域とのつながりなど、制度やサービスだけでは解決できない問題が存在するという。
身近な困りごとに向き合う
宮里氏は医療や介護、保育など人々の暮らしに近い分野の事業を運営する中で、「子育てと仕事の両立が難しい」「困っているけれど、誰に相談すればいいかわからない」といった声を聞いてきた。小さな不便や不安が積み重なることで、暮らしにくさやあきらめにつながることもあると指摘する。
だからこそ、地域の声に耳を傾け、一人一人の立場に立って考えることを大切にしている。利益や効率だけでは測れない価値を追求し、誰かの安心につながる仕事を重視しているという。
「ゆいまーる」の精神で地域と歩む
課題解決には行政や地域、企業が互いの強みを生かし合うことが必要だと宮里氏は述べる。沖縄には困ったときに互いに支え合う「ゆいまーる」の精神が根付いており、その精神を活かすことで実現できることがあると信じている。
高齢者、子育て世代、若い世代、子どもたち、県外から移り住んだ方など、この島で暮らす全ての人が安心して自分らしく過ごせる沖縄であってほしいと願う。沖縄の未来は、誰かが一度に変えられるものではなく、一人一人の思いや行動によって少しずつつくられていくものだと語る。
宮里氏は「目の前にある小さな困りごとに向き合い続ける覚悟を持って、地域とともに歩み続けていきます」と決意を示した。次回は伊江玲美氏(アナンティア創業者)が登場する。