度重なる台風の影響で出漁が減り、沖縄の鮮魚のセリ値が高騰している。JF沖縄魚市場(糸満市)では水揚げの総量がほぼ半減しており、マグロ類を中心に価格が急騰。キハダマグロのセリ価格は、台風が相次ぐ前の7月24日には1キロ当たり平均830円だったが、4日には約2.5倍の2115円に跳ね上がった。
水揚げは通常の半分以下に減少
JF沖縄魚市場の水揚げは、通常15~20トンだが、ここ数日は10トン前後に減少。4日はしけの影響もあり、591キロにとどまった。極端な品薄状態となっており、ビンチョウマグロも約1.5倍の1170円となった。メバチマグロの4日の漁獲はゼロだった。
貝類やハマダイも高値に
貝類やイラブチャーなどの漁獲も減少し、価格も高値で推移。ハマダイは7月24日に328キロの水揚げがあったが、4日は59キロに減少。セリ価格は1キロ当たり平均1726円だったが、約1.5倍の2525円に高騰した。
仲買人は仕入れに苦慮
JF沖縄魚市場で仕入れている仲買人によると、セリ値は8月後半から急上昇。キハダやメバチは通常の3倍の値が付くこともあるという。「セリ値が高くても、居酒屋や消費者に届けるために仕入れないといけない。いろいろな魚を組み合わせて卸値を下げる工夫をしている」と話す。
県漁業協同組合連合会(県漁連)の担当者は「台風24号も停滞して戻ってくる。しばらく漁に出られない可能性がある」と危機感を募らせる。例年であればこの時期、漁獲量が増えるが、仲買人は「肌感覚として、今年のマグロは昨年の半分ほどにとどまっている」と語った。