11月に公開される首里城正殿と両廊下の漆塗装が17日に完了し、報道陣に公開された。平成の復元後に得られた新たな知見を踏まえ、職人たちの手によって「巨大な琉球漆器」とも称される首里城の赤い正殿がよみがえった。
異なる赤色で塗り分け
正殿の「顔」となる正面の向拝部は朱、周囲は久志間切弁柄、格子窓部などは久米赤土を用い、異なる赤色で塗り分けた。内装は、ニービ(細粒砂岩)を下地に用いる「撒地(まきじ)」の技法を取り入れた。
職人の思い
塗装に携わった漆芸工房の森田哲也さん(49)は「より往時に近づいた。今後何百年と受け継いで、沖縄と国の宝になっていくことを願っている」と話した。
上原光さん(30)は「多くの職人が関わり、ようやく復元できた。実物を近くで見ていただきたい」と述べた。
島袋郁弥さん(28)も「沖縄の象徴の首里城を世界中の人に見てもらいたい」と思いを語った。