沖縄タイムス伝統芸能選考会「三線の部」グランプリ8人決まる
沖縄タイムス伝統芸能選考会 三線の部 8人入賞

2026年度沖縄タイムス伝統芸能選考会「三線の部」のグランプリ選考が8月16日までの5日間、那覇市久茂地のタイムスホールで行われ、応募者42人のうち棄権者5人を除く37人が受験し、8人が入賞した。棄権者を除く入賞率は21・6%。

佐々木さん、仕事と子育て両立し最高峰に

東京都の佐々木まどかさん(36)は、仕事と子育てを両立させて入賞を果たし、「周囲の協力に感謝」と喜びを語った。4年前に最高賞を取得後、2人目を妊娠・出産。昨秋から徐々に稽古を再開し、今年4月から本格的に取り組んできた。

「長ぢやんな節」は20分弱の難曲。通し稽古は時間に追われ難しいため、曲を四分割して少しずつ稽古を重ねた。7月から発音や音程を調整し、「沖縄の人に近づけるように」と発声を磨いた。新人賞から全てストレートで最高峰に達し、「今後は舞踊地謡の経験を積み、もっと理解を深めたい」と抱負を語った。

選考評:難曲を完璧に弾き切る集中力

選考委員の宮城康明氏は、課題曲「長ぢやんな節」と「仲節」はいずれも屈指の難曲で、演奏時間も長いため、最後まで完璧に演奏しきるには並々ならぬ集中力が必要だと指摘。「ほんの少しでも心の緩みがあると、最後まで歌いきることはできません。まさに日々の地道な稽古の積み重ねこそが結果につながる『鍛錬の成果』であり、努力した時間は決して裏切りません」と講評した。

一方、三線の調弦を切り替えて演奏する「二揚」の楽曲「下出し述懐節」では、声楽の音程の上げ下げに不自然さが見られたり、歌と歌の間をつなぐ三線の伴奏部分で弾き間違いが目立ったりと、課題が残る結果となった。

入賞者8人を発表

入賞者は次の通り(敬称略、受験番号順)。

  • 眞志喜朝太(38)=南城市
  • 玉城志伊奈(31)=浦添市
  • 玉木夢乃(27)=京都府
  • 岸本奈弥(54)=うるま市
  • 多和田健男(49)=嘉手納町
  • 伊波初美(54)=那覇市
  • 佐々木まどか(36)=東京都
  • 座喜味盛弥(32)=名護市