第108回全国高校野球選手権沖縄大会は、6月13日から7月20日までの期間、県内各球場で熱戦が繰り広げられ、沖縄尚学がエナジックを4-3で下し、2年連続13度目の優勝を果たした。夏の甲子園出場は12度目となる。
盤石の投手陣「三枚看板」
昨夏の甲子園優勝に貢献した左右の二枚看板、末吉良丞と新垣有絃に、技巧派左腕の久髙大瑚が加わり、新たな「三枚看板」として投手陣を支えた。久髙は3回戦で7回を被安打1、12奪三振、無失点の好投。決勝でも強打者揃いのエナジック相手に5回1失点と好調ぶりを示した。
比嘉公也監督が開幕前から口にしていた「三番目の投手」として、久髙の全国での躍動が期待される。左肘の不調で準々決勝まで登板がなかった末吉良丞は、準決勝で先発、決勝では抑えを任され、最速147キロを記録。大黒柱として復活を遂げた。
新垣有絃の安定感と投手陣の課題
右腕の新垣有絃は今大会5試合で計17回2/3を投げ、四死球1と抜群の安定感。直球の走りにやや課題は残るが、スライダーは好調だ。末吉と新垣は全国経験が豊富なだけに、打者に研究されている面もある。投手陣が夏連覇の鍵を握る。
エナジック、3年連続決勝もあと一歩
エナジックは3年連続で決勝進出。沖尚相手に九回に猛追し1点差まで迫ったが、及ばなかった。チーム打率は3割8分7厘、安打数60、得点37といずれも沖縄尚学を上回り、機動力と打力を発揮した。
公立勢の躍進
知念は3回戦でシードの興南に競り勝ち、北山はエブエンネオン健を中心とした堅い守備でノーシードから唯一4強入り。春季大会に続きシードの名護も攻守で総合力を発揮し、全員野球で4強入り。北部地区からエナジック、名護、北山の3校が4強入りしたことも注目を集めた。
夏の甲子園へ向けて
夏の甲子園連覇を目指す沖尚は4季連続の甲子園出場。今春の選抜大会では初戦で帝京(東京)に逆転負けを喫した。山川大雅主将は「一戦必勝」を掲げ、バッテリーを中心とした堅守から攻撃へのリズムに磨きをかける。ナインは8月5日開幕の夏の甲子園へとステージを移す。