比嘉大吾、涙の会見「入場から泣けた」 判定で敗れるも現役続行へ
比嘉大吾、涙の会見「入場から泣けた」 判定敗れも現役続行

WBA世界バンタム級王座決定戦が20日、東京・両国国技館で行われ、元WBCフライ級王者の比嘉大吾(30=志成、宮古工出)はバンタム級1位の増田陸(28=帝拳)と対戦。2-1の判定で敗れ、王座奪取と沖縄県勢初の2階級制覇はならなかった。

激闘の末、僅差で敗れる

約1年ぶりのリングとなった比嘉は、序盤から距離を探りながらチャンスをうかがう。サウスポーの増田の素早いジャブに対し、比嘉は懐に飛び込み左右のフックで攻勢。時には離れたところからストレートを放ち、内外から増田を攻めた。

6回には左目の上をカットし流血したが、そこから一気にペースを上げる。上下左右にパンチを振り分け、連打で増田を何度もロープへ追い込んだ。8回には雄たけびを上げ、手応えを確信したかのような気迫を見せた。

しかし増田も引かず、堅いガードからシャープな右を有効に使って応戦。最終ラウンドまで激しい打ち合いが続き、判定は2-1で増田に軍配が上がった。

「入場から泣けた」と涙の会見

試合後、比嘉は涙をこぼしながら「入場から泣けた。あんなにいっぱいの応援があって。リングに戻ってこられたことも、うれしかった。みんなの支えがあって、仕上げられた。結果が出ず、悔しい」と語った。その上で「続けられるなら、続けていきたい」と現役続行の意向を示した。

会場には「大吾コール」と指笛が響き、相手側の興行ながらホームのような熱気に包まれた。ファンからは「あと一発。まだまだこれから」「勇気をありがとう。この先も、期待しかない」と、新生・比嘉大吾の「五度目の正直」に期待する声が上がった。

比嘉は再びリングに戻り、成長と強さを証明した。激闘は多くの観客の心に残る一戦となった。