大石政子さん(92)が語る沖縄戦後の孤児の苦難「未来に伝える」第225回
大石政子さん(92)が語る沖縄戦後の孤児の苦難

沖縄戦終結後、大石政子さん(92)は家族とともに本部町伊豆味に戻ったが、間もなく母親を亡くし、戦争孤児となった。大石さんは7月15日、大宜味村の辺土名高校で行われた取材に対し、当時の過酷な生活を語った。

焼け跡に残された家族

大石さんによると、伊豆味に戻った時には、家は米兵によって焼かれて跡形もなかった。近所の男性たちが雨をしのげる程度の粗末な小屋を建ててくれたが、暮らしは極めて厳しかったという。

母の死と孤児の日々

「しばらくして母を亡くしました」と大石さんは振り返る。戦後間もない混乱の中で、幼いきょうだいを抱え、生活の基盤を失った家族は、わずかな支援にも頼れない日々を強いられた。

大石さんの証言は、琉球新報の連載「未来に伝える沖縄戦」の一環として収録された。同連載は、戦後80年を超え、体験者の声を次世代に残すことを目的としている。